東方輪廻殺
第二話 追憶

「はぁ……今度は此処で殺されるわけ?よりによって此処で?」

自分は追放された身 先程の妖怪の山同様これは夢だと決め付ける

「よく来た…」

「っ!?」

突如声をかけられたので驚きつつも声のした方を向く
其処には影を立体化させたような…そんな何かが居た

「あ…貴女は?」

影の形はまるで自分のような…所謂『博麗の巫女』の形をしていた

「此処は8番目のお前の場所だ…しかし今は私の場所だ…奪い取れば良い…できるものなら」

「………は?」

「乗ってくれないとかさ〜びしい」

ふざけてるのだろうか?

「それで…どうだった?」

何事も無かったかのように影が聞いてくる

「…何が?」

「………?マジメな話よ?」

「…いや…だから何が?」

「異次元に飛んだでしょう?成果はあったかしら?」

「??」

「忘れちゃったの?私の事憶えてる?」

影は心配そうに尋ねる

「ごめんだけどあんたの事は知らないわ」

「そう…なら…思い出させてあげる…私の事も君自身の事もね」

影は言い終わると同時に境内に何かが現れる

「これは…」

「そう これは貴女という存在が生まれた時の再現」
「今其処に居るのは過去の虚像よ 君と…紫と…霊夢のね…」

「………」

思わず目を背ける 見たくない…
虚像とはいえまた否定されるのがどうしようもなく嫌だった

「しっかり見なさい…ちゃんと真実を教えてあげるから…」

「見たくないわ」

「これは見なければならない…君が知りえなかった真実も再現している 得る物はある筈よ」
「それに憶えていてもいなくても いずれは見せるつもりだったからね」

「っ……」

仕方なく虚像を見る 停止してるのは見てるのはあくまで虚像という事なのだろうか?

「よろしい…それじゃ再生するわよ?」

過去の虚像が動き出す









『ぐっ!ガァッ!』

虚像の私が結界に閉じ込められ身動きを封じられる

『ようやく追い詰めたわ』

『紫!早く!そう長くは抑え付けられないわ!』

結界を張っている霊夢が叫ぶ
時間はあまり無いと…余裕など無い事を告げる

『わかったわ……ごめんなさいね…怨んでくれて構わないわ』

紫が虚像の私に近づく

『ぐぅぅっ……!!止めて!来るな!!死にたくない!!!!』

『ごめんね…貴女のような(わざわい)は存在しちゃいけないの…さよなら』

『ひっ…!うわああぁぁぁ!!!どうして!!嫌ああぁぁぁ......』

紫が手をかざし虚像の私はスキマに落とされる

『やった…?』

その様子を見ていた霊夢は少し安堵し術を解く

『………』

紫は険しい表情のままだった 何を考えているのだろう?

『紫…?』

『え?えぇ…終わったわ』

若干戸惑いつつも紫はそう答える
何だか焦ってる様子だが霊夢はそれには気づかなかった

『ねぇ…紫…』

『何かしら?霊夢』

暗い顔をしつつ霊夢は問う

『これで…良かったのかな…?』

『どうしてそう思うのかしら?』

紫は優しく答える

『もう一人の私を…勝手に創って一方的に押し付けて…その上殺そうとした…』
『こんなの…あまりにも身勝手すぎるよね…』
『もう一人の私…泣いてたな…』

霊夢は泣きつつ まるで私に対して謝るように言う
聞こえないと解っていても 謝罪し続ける霊夢

『…でもあの子は災厄の塊…この小さな幻想郷では受けきれない』
『しかし…此処ではない別の世界なら…あの子を受け入れてくれるかもしれないわ』
『だから悔やまないで?他に手段は無かったんだから…』

『………………』

仕方ない事だとあやすように紫は霊夢をなだめる

(別の世界なら受け入れる…?勝手な事を言う…私は結局…何からも受け入れられなかった…)

その様子を見て私は勝手すぎる二人に怒りそして怨んだ
そんな私を察してか影は過去の虚像を停止する

「…これが君が生まれた幻想郷での『博麗分離異変』の最後よ」

「それで?結局あんたの事もわからないし得る物なんて無かったけど?」

「誰がこれで終わりと言ったかしら?」

影が笑う まるで馬鹿にしてるようでイラっとした

「あんたが今異変の最後と言ったじゃない」

「"異変"はこれで終わりだと言ったの」
「私が見せたいのはむしろこれからよ…続きを再生するわよ?」

ここからが本番だと影は言う
ここで止めてもどうしようもない…そう判断し

「………続けて」

私は続きを促す

再度 過去の虚像が動き出す








『霊夢…しばらく貴女は休みなさい…わかったわね?』

『うん…』

霊夢は素直に紫の言う事を聞き 神社に入る

『子守歌でも歌ってあげましょうか?』

『よ、余計なお世話よ!』

『照れなくていいのに』

赤面し反発する霊夢を見てクスクスと笑う紫

『うりうり〜可愛い奴め〜』

霊夢をからかい嫌がるその様子を見て面白がる紫

『ちょっと紫!本当に私を休ませる気あるの!?』

『そんなに抵抗するなんてゆかりん悲しい』

『はぁ…』

励ましてくれてるのか悪ふざけなのか…その両方なのか
とにかく弄ってくる紫に霊夢は頭を抱える

『ふふ…それじゃ霊夢 私は帰るわね』

『はいはい それじゃね』

『ええ…またね』

そう言い残し 紫はスキマで去っていった

その時不気味な空間が映る 虚像の霊夢はそれに気づいていないようだ

「これは?」

私は影に問う

「紫のスキマの中さ 悪趣味な空間だよねー」
「私が君に見せているものだ スキマの中には入れないからねー虚像だからこそこうして覗ける」

影がそう答える

「見せたいもの…いや、知らせたい事とはまずこのスキマ内での紫の独り言さ」

影は続けてそう言い 私は虚像の紫を見る


『どうしたものかしらね…こんな事になるとは…』
『あの霊夢は何処へ行ったのかしら…死んでいればその命と共に禍根は消える…』
『あの時ちゃんと始末できていればなぁ…面倒だけど探すしか無いわね』
『誰かは知らないけど…私を出し抜いた奴が居る…早く対処しないと…』

そこまで言って映像は消えた 先程までそこに居た虚像の霊夢も消えている

「………あれが私に知らせたかった事?」

「そう…紫はあの時…君をスキマに落として別世界へ隔離するなんて微塵も思っていなかった」
「幻想郷の安全の為に…どうしても確実に君を始末したかったんだ」

影が淡々と答える

「でも…そうはならなかった……どうしてかしら?」

「どうしてだと思う?」

わからないから聞いてるのに…そんな影の態度に一層不機嫌になる

「紫の独り言から…第三者が居て私を攫ったと…思う」

「ふ〜ん…そう…そう思うんだ?」

影はニヤニヤと(表情はわからないが)笑うように聞き直す

「じゃあ何だって言うのよ!」

「さぁ?…何だと思う?」

「ふざけないで!教えなさい!」

「わかったわかった…そう怒らない 折角の美人が台無しだよ」

影がカラカラと笑う  その様子を見てますます苛立つ

「君は能力を発動し逃れたんだよ」

「私の…能力?」

「そう…君は幸いにも紫の能力と同じような能力を持っている それで死なずに済んだ」

「紫は出し抜いた奴が居ると言ってたけど?」

「多分勘違いなんじゃないかな?妖怪の賢者ともあろう方が情けないよね〜」

「それじゃ…私の能力って?」

「やっぱり憶えてないのか…………君の能力は時空間を操る程度の能力だ」

「時空間…を操る…」

いまいちパッとしなかった 自分にそんな能力が?

「そう…ちょっと強力だから今の君には使えないと思うけどね」

「どういう事?」

「今まで見てきた感じ 君自身が命の危険に晒されない限り発動できないって感じだね」
「多分…危機的状況でなければ使えないという条件があるんじゃないかなぁ」

「不便ね…それじゃ意味無いじゃない」

「はははっ…そうだね」

笑い事じゃないわよ…

「それで…?あんたは結局何者なのよ」

「私はまぁ…見ての通り影だよ 本体は別の場所に居てこの"私"を操作している」
「こうでもしないと君を助けられなかったからね」

「…助け…?」

「君は君自身の能力で異空間へ飛んだが飛んだ先は干渉が難しい次元の狭間だったんだ」
「そして君は幻想郷でのダメージがあまりに大きすぎた…放っておけば死ぬくらいにね」
「私はそんな君を見つけて治療したのさ ある意味命の恩人ってわけだ」

「………そう 助けてくれてありがとう」

「どういたしまして」

こいつ…この影は信用していいのか?
私はいくつか疑問があった
何故禍である私を助けたのか?しかもどうして影を操作するという手段を取ってまで助けたのか?
何故私に過去を見せたのか?そしてそれは本当に真実なのか?
何故あれだけで私の能力が解ったのか?本当に私の能力はこいつの言うそれなのだろうか?
何故干渉が難しいとこいつ自身が言う次元の狭間から私を見つけられたのか?
命の恩人と自称するが証拠も無いし何より…

気持ち悪い

今だってそうだ…先程までからかうような…そんな軽い態度だったのに
今は無機質に…じっとこちらの考えを探るようにこちらを見ている
表情がわからない分かなり怖い…どんな表情で私を見ているんだろう?

「思い出せたかな?」

不意に影が話しかける …仕方ない…先程の疑問を全部ぶつけてみよう

「いくつか聞きたい事があるけど良いかしら?」

「答えられる事なら何でもどうぞ」

何でも来いと影は答える

「何故私を助けたのかしら?」

「興味があったから 普段誰も居ない次元の狭間で傷だらけで倒れるんだからね」

「…どうやって次元の狭間に居る私を見つけたのかしら?」

「君が居た所は私の避難所でもあったのさ 誰も居ない分都合が良かったからね」
「妙な力を感じてね 避難する場所に罠でも仕掛けられたら堪らない…だから影を使って調査した」

「…なら何故今も影のままなのかしら?」

「君の邪気は危険だからね その邪気に本体が侵されちゃこっちが死んじゃうよ」
「君がその邪気を制御もしくは浄化及び消滅できたら影じゃなくて本体で会いたいねぇ」

「…何故私に過去を見せたのかしら? 思い出したくないものだったのに…」

「同じ事を何度も言うのは嫌いなんだけどねー…いずれは見せるつもりだったと言ったでしょ」
「君を追放した直後あの二人は何を思ったか…それを教えたかったんだ」

「…何故私の能力が解ったのかしら?」

「正確には解っていない 単なる予測よ」
「ただあの状況で抜け出せるのなら紫と同じかそれ以上のものだろうと思ったんだ」

「………あんたの能力は何かしら?」

「知・り・た・い〜?」

「ふざけないで」

「やれやれ……私の能力は『卵を割る程度の能力』よ」

「ふざけないでと言ってるでしょ」

マジメに答えてくれない影に睨みつける

「おお…怖い怖い……悪ふざけが過ぎたね 本当は『影を創る程度の能力』よ」

「…影を…創る?」

よくわからない能力ね…

「そ 今君と話してるこの"私"も君に見せた過去の虚像も能力で創ったものだ」
「この影は実に便利で殆ど実体ある分身と変わらない働きができるし色々と応用も利く」
「本体さえやられなければ私の影と相手の影を創って常に2対1の有利な戦いにもできる程だ」
「当然相手の影を創った場合その影の強さは相手と同じになる 凄いでしょ?」
「欠点は一人の影は一つまでって点かな 相手が多ければその分影は出せるけど…」

「……えっと…それじゃあどうやって次元の狭間を避難所として使えるわけ?」

「次元の狭間へは時空間転移術さえ極めていれば誰でも行けるからね」
「それに相手の影を創った場合その影に命令し能力を使う事ができる」
「少なくとも君は次元の狭間へ行ける能力だから君の影を創れば君の能力を私が行使できるというわけだ」
「つまり私は転移術を極めていてもいなくても次元の狭間へは難なく行く事ができるってわけ」

「…なんか卑怯くさいわねその能力」

解りにくいが便利で厄介な能力だなと私は思った
こいつが言う事が本当ならこっちの勢力+相手の勢力で戦争ができるって事だ
しかもそれぞれの影は別々に能力を行使できる 強力な能力者が相手でも引けを取らない優秀さを持つ
多分身体的な強さも同じなのだろう 戦いたくない相手だな…

「それほど万能じゃない 本体がやられれば全てが終わる」
「影がいくら優秀でも本体は全く強化されないからね 必然と隠れる必要があるのよ」
「だから私を瞬殺できるような相手じゃいくら影で2対1…本体含めて3対1にしようとも到底勝てないのよ」

「それでも相手の能力を使えるというのは大きいんじゃない?」

「そうだね…だからこそ今もなおこうして生きている…生き延びている…」

「じゃあ結局私の能力がわかったのって影で判明したからって事?」

「それは違うな いくら影で再現できてもそもそも能力を知らなければ使えない」
「初対面の相手の影を創っていきなりその相手の能力が解るわけじゃない」

「そう…じゃ次……私が此処に来る直前の私の事はあんたは知ってるの?」

「ん?いや…残念だがそれは知らない だから最初に聞いたんだ『どうだった?』とね」

「………なら…前にあんたに会った時私はどうしてた?」

「………本人を前に言うのも何だけど 以前の君は凄く暗かったよ…」
「憔悴しきっていた…見ているこっちが痛くなるくらいにね」
「まぁ何とかやる気は取り戻してくれたが…限界って感じだった…」
「…過去の虚像で再現してみるかい?」

「………うん…再現してみて…」

「…りょ〜かい」

影がそう言うと目の前に私の虚像が現れる
そしてもう一人影が現れる こいつの虚像だろうか?今と姿が違う…

「この影はあんたなの?」

「そう…今君が話してるこの"私"は本体の影じゃない そしてこの虚像の"私"も本体の影じゃない」

…どっちも本体じゃないという事か?

「本体の影じゃ…無いのね?」

「そう…本体の影は別の場所で行動している」
「そして言い忘れたが私が創った全ての影は"私"であり"私"ではない」

「………?」

「ん…言い方が悪かったかな…どんな相手の影であろうとその影の意思は"私"であり」
「影はあくまで影なので例え本体の影であろうともそれは"私"では無いという事」

「あ…あぁ……そういう事なのね」

「そういう事  んじゃ再生するよ?」

過去の虚像が動き出す








『霊禍…大丈夫?』

影が心配そうに問う 霊禍…ん〜…レイカねぇ…初対面の時に私がそう名乗ったのだろうか?
私は霊夢に溜まった禍(わざわい)から生まれたモノ…お似合いな名前じゃない

『………大丈夫…じゃない…』

力なく虚像の私は答える

『…また……拒絶されたの?』

『…ッ!…そうよ…』

影が言うと嫌な事を思い出したかのように苦悶の表情で浮かべ…
そして叫ぶように喚き始める

『また!また拒絶されたわ!!いつもと同じよ!!』
『可能な限り皆を救ったのに!!敵対するつもりは微塵も無いと必死に強調した!!』
『私に害は無いと必死に訴えた!!私から出る邪気は完全に制御できると説得した!!』
『だから私は皆を求めた!!許しを請いた!!私が生きるのを…私の存在を認めて欲しいと願った!!』
『でも認めてくれなかった!!許されなかった!!皆が否定した!!』
『私は皆を信じてたのに誰も私を信じなかった!!私は皆を助けたのに皆は私を敵視した!!』
『人も妖も神も関係無い!!全てが私を"化け物"と言い拒んだ!!世界からも拒絶された!!』
『どこにも私の居場所なんて無い…どんなに私が皆の為に動いても…私は邪魔者なのよ……』
『どうすればいいの?何がいけないの?どうして私は拒まれるの?私は何の為に生きてるの?』
『好きなだけ利用されたわ…認めてもらえるように…私を意識して欲しくて…居場所が欲しくて…』
『でも結局最後は…ぐすっ…いつも同じ…うっ…化け物…呼ばわりされて…うぅ…駆逐される…』
『…あんたは…ひっく…あんたは…私を…うぅ…どう見てるの?……やっぱり化け物として見てるの?』
『うぅっ…お願い…化け物でも良い……私の…存在を…ぐすっ…認めて欲しい…ひぃぐ……』

泣きながら影にお願いする
どんなに嫌われても良い…化け物で構わない…利用したいなら好きにして良い…
だからせめて…私の存在を否定しないで……
何度も何度もそう願う虚像の私は…酷く哀れに見えた…

『………きっと認めてくれる存在が居る だから頑張って…』
『少なくとも私は霊禍を認めている…これだけは本当だよ』

『…!……ありがとう……うぅ…ありがとう……』

『今度こそ大丈夫…私はそう信じてる だから気を取り直して別次元に行ってみなよ』
『そんなんじゃ折角助けたのに私が損するでしょ…助けてやった恩を返してよ』

『…ぅん……わかった……あんたを信じてもう一度…頑張ってみる……』

『うん!頑張れ!霊禍!』

『それじゃ…行ってきます』

そこで過去の虚像は消えた








「………そして…しばらくして帰ってきたのが今の君だ」

影が私に言う

「雰囲気の違いから最初はようやく認めてもらえたかなと思ってたんだけど…」
「記憶を失うって事は…変わらなかったか…いや…今まで以上に否定されたか…」
「とにかく…進展しなかった訳だ…残念だね」

「………」

それじゃあ…あの意味のわからない夢は何だったんだろう?
いきなり変な所に放り出されていきなり攻撃されて殺されて…
こいつならわかるだろうか?聞いてみよう

「ねぇ…」

「ん?」

「私ね…夢を見てたの…」

「どんな夢かな?」

「よくわかんない…単に殺される夢だったわ」
「最初は森の中…よくわかんない内に撃たれて殺された」
「次に気づけば廃墟の中…後からやってきたドロドロに溶かされて殺された」
「その次は小さな孤島に黒い海…海の中には見た事も無い生き物が沢山居て海底はまるで地上のよう」
「黒い海に居た巨大な生き物に体液を吸われて殺された」
「その次は妖怪の山の中…幻想郷のね…ようやく見知った場所だったけど意味はわからなかった」
「彷徨ってる内に天狗が出てきて化け物呼ばわりされて殺された」
「そして次に目覚めたのが此処よ……ねぇこれは悪い夢なんでしょ?私は何時死ぬのかしら?」

「…残念だけどそれは全て真実で夢なんかじゃない 確かに私にとっても君が言うその世界は意味不明だ」
「でも多分…君はそんな世界であっても自分の存在意義が欲しかったんじゃないかな?」

「…っ!?あんな!あんな世界で何をどうしろって言うのよ!!」

「殺される為だけに存在した世界とも言える」

「………!そんなの…そんなのは望んでない…最初の…幻想郷の…追放の時と変わらないじゃない…」

殺される為だけの存在なんて私自身が認めたくない
そんな無意味で…哀しい存在になんかなりたくないしそれが自分じゃなくても嫌だ

「それと…君は今ここへ戻るまでに4つの世界を巡ったらしいが実際はもっと多い筈だ…」
「何となくだけど納得したよ…君は存在を認めて欲しいが為にどうしようもない世界を巡りすぎたんだ」
「結果…記憶は失われてしまった…数多の世界を巡ってなお壊れなかった精神がついに壊れてしまった」

「………」

「これからどうするのかな?既に解ってると思うけど君は死ねない存在だよ?」

影が問う もし此処で諦める旨を伝えたらこの影はどうするのだろうか?
過去の虚像が本当だとすると…こいつは信用できる存在で…私の事を認めてくれてる
私が諦めたらこいつも私の事を認めてくれなくなるのかな……

そんなのは嫌だ! たとえこいつが嘘っぱちで最初から私を認めていなくとも
過去の虚像で見たこいつの私を認めてるというその言葉を信じたい…
だから諦めたくない…いや…諦めない!

「…今までと変わらないわ…私を認めてくれる世界を見つけ…そして生きてやる!」

「うん…頑張れ 私は君を応援してるよ」

「……ありがとう……ところでさ 今更だけどあんたの名前って何かしら?教えてくれない?」

「名前を忘れられるなんてショックだなぁ…まぁいいや…教えてあげる」
「私の名前は……『焔 牢姫』よ 今度は忘れないでね?」

焔 牢姫…ほむら ろうき…ね よし!憶えた!それにしても…

「変わった名前ね…」

「君が付けてくれたんだろ…」

「嘘っ!?ネーミングセンス悪っ!」

「自虐してるし…」

「まぁ良いわ じゃあロキちゃん 今後も私をよろしくね」

「ロキちゃんて…まぁよろしく……でもね、頑張るのは君だよ…私の問題じゃない…君自身の問題だからね」

「…うん……そうね…頑張る…」

此処に私を認めてくれている人が居る…それが本当かどうかはわからないけど…
少しだけ希望と…そして出なくてもいい涙が出てきた










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あとがき

第二話終了〜 うわぁ疲れたー

今回のポイントはやっぱり過去の虚像で泣き叫ぶ禍たんですね!めっちゃ可愛い!キュンってなる!w

あと霊禍って名前はひげといっしょ外伝から拝借しました
やっぱ霊夢と別名で名乗るならこれかなって感じ

さて 重要人物となるオリキャラ『焔 牢姫』について軽く説明しましょう

まず名前ですけど牢記の当て字ですね
辞書によれば牢記の意味は『堅く心にとどめて忘れないこと』ですってよ!
いつまでも忘れないよフフフ…って事ですね やだ怖い でも忘れないでいてくれるのは嬉しい

焔は炎、火炎の意味を持ちますが辞書によれば
恨み、怒り、愛憎、また欲望などを燃え立つ火にたとえて言う語ってのもあるそうです なにそれ怖い

てか1,2分程度で作った名前なのに地味に良い名前な気がする
漢字の意味もなんか妙に相性良くて執念深さを感じますねーw
実際語呂を考えてそれっぽい名前付けたあと辞書で意味調べましたからねw
牢記の当て字?ぶっちゃけ偶然でしたスミマセン!

さて名前でこんなぐだぐだになるわけもいかんのでロキちゃんのプロフ情報〜
設定とか活用できる時が来るのかなぁ?w

名前:焔 牢姫(Homura Rouki)
性別:女
種族:魔人
格闘スタイル:万能型(能力依存),魔術 (どちらも共通して安全圏からの一方的な攻撃という戦法を取る)
出身地:不明
誕生日:4月1日
身長:144cm
体重:36kg
3サイズ:B75/W52/H76
血液型:O型
好きなもの:未知なる者
趣味:死霊呪術
大切なもの:自己の安全
好きな食べ物:死肉
嫌いなもの:光
得意スポーツ:無し
能力:影を創る程度の能力

性格
嘘吐き野郎の自己中です うわっ最低w
禍たんはこいつを信じてますがこいつは…どうでしょうね?w
主人公同様に今後どうなるかわからんキャラ 勝手に一人歩きしそうです
初登場でいきなりここまで禍たんと深く関わったからにはそれ相応の活躍が…あるかなぁ?w

実力
すげー強いです もう滅茶苦茶やばい 能力無しでもアホみたいな強さです
戦闘スタイルも非常に嫌らしい 安全圏からの攻撃って良いですよね〜
常に安全圏に居るので本気の勝負はあまりせず殺し合いじゃない限り普通に手加減してくれます
相手のレベルに合わせて戦い 相手の情報を引き出し影を強化するのと
単にすぐ殺してはつまらないので暇潰しの意味を込めて手加減するそうです

能力:影を創る程度の能力
影っつっても光当てれば消えるようなあんな雑魚い影じゃありません
言うなればその対象の分身みたいなのを生み出せます 影の強さは対象の強さと全く同じ
でも影に疲労やダメージは無いので状況次第ではオリジナルより強いです 卑怯くせぇ
自分の分身だって創れます さらに創った影の意思は全て牢姫本人で
全ての影から得られる情報は牢姫本人が得るので情報共有で影軍団の統率力や状況把握力は凄まじいです
また特定の相手の影を創った場合その相手の特殊能力を全て使用する事ができます
ただし能力者の影を創っても牢姫本人がそいつが何の能力を持ってるかわからなければ行使できません
例えば…牢姫が初対面でウルトラマンの影を創ったとしましょう
でもウルトラマンの事を知らないのでスペシウム光線は撃てないのです
ウルトラマンがスペシウム光線を撃つかオリジナルを殺害(特例:後に説明)しない限り
牢姫はウルトラマンのスペシウム光線を自覚できません

能力の応用は色々できます
まずあらゆる影を創れるので相手の心に影を創って暗い気持ちにさせたりできます
何も障害物が無いのに影を創ることも出来ます 日傘要らず 日射が激しい時は便利そうですw
高度な応用としては第二話で散々使いまくった『過去の虚像』があります
牢姫は人の過去も一種の影として考えてるためこのような事ができます
虚像の色は通常の影と違って黒塗りでは無いです
『過去の虚像』は第二話で解る通り過去を見ることが出来ます
人物の過去に限らずその場所の過去でも再現できます
JOJOのムーディ・ブルース宜しく一時停止や巻き戻し、早送りなんかもできます
しかしあくまで過去の映像なので実体は無く他への干渉力は0です 精々人に見せて何かを思い出させたり
過去何があったかを調べるくらいにしか役立ちません どんな難事件でも一発で犯人解るねw
また偽りを捏造する事は出来ないので過去の虚像は必ず『真実』を映し出します
牢姫本人がどんだけ嫌がっても絶対本当の事しか映しません これはこの技使う時から決め付けてた事w
でもどれくらいの過去を映すか等は自由に操作できるので
見られたくない過去は見られる前に過去の虚像を解除するでしょう
他の応用としては相手に無理矢理死角を創ったり闇を操作したりできます
また死体であってもその者の影を創れます 別に死体が無くても創れますが殺害したモノしか創れません
これも特例の一つなので後に説明したいと思う
普通にチート能力ですが牢姫本人には影から得られる情報以外何の影響も受けません

能力の制限と特例
チート能力ですが万能ではありません
制限と特例があります……あるんです!こういうのに制限は付き物なんです!
制限
1.特定のモノの影を創る場合 それは最大1つまでしか出せない
例えばウルトラマンの影を創って戦わせる場合 影ウルトラマンは1体が上限です
何体も出しまくってウルトラマンvs影ウルトラマン×∞という状況にはできません

1.影を創る場合 その存在を認識しているかその存在を殺害しなければ影は創れない
例えば牢姫本人がウルトラマンの存在を全く認識していなかった場合
ウルトラマンの事を知っていてもその影を創る事はできません
ただしウルトラマンを牢姫が手段を問わず殺害していた場合ウルトラマンの存在を認識していなくとも
殺害特例により影を創る事ができます
無生物及び不死の存在の影の場合は最初から殺害特例が適応されます
既に対象が死んでいる場合その対象を殺害していないのならば死体がなければその影を創れません
そして創ったとしても殺害特例に当てはまらないので
その対象の能力は何らかの手段で自覚しなければ使えません

1.影はオリジナルの限界を超えることはできない
影の主(牢姫)がどれだけ強くとも影の強さはその影のオリジナルを超える事は不可能です
つまりコイキングの影を創っても雑魚は雑魚だという事

1.本体の意識が途絶えれば全ての影は無条件で消滅する
頭を潰されれば終わりって事ですね
ただし能力者の影が発動した別途の特殊能力は『影を創る程度の能力』では無いので
場合によっては影が無くとも発動しつづける能力もあります(時を操る程度の能力等)

1.本体がダメージを受けると影も本体と同じ箇所にダメージを受ける
情報を共有しているようにダメージも共有する事になりますが
影はダメージをいくら受けても無意味なので精々怯むくらいです
それよりも本体にダメージを与えられるなら逃げられる前にとっとと仕留めるべきですね

1.影を吸収及び補食、またそれに準ずる行為はできない
どんだけ腹が減っても影は影なので食べ物代わりにはなりません
また、どんだけ優秀な能力者の影でも吸収して牢姫本体がその能力を得るという事はできません
当然生殖もできません 行為自体はできるけど意味無いよん

1.殺害特例はその時間軸で対象が死んでいてかつ殺害した事実が必要
例えば対象Aを殺害して何らかの能力等で過去に戻ったとしましょう
当然過去の対象Aは生きているが対象Aを殺害したという事実は確かです
この場合過去の対象Aが生きている為殺害特例は適応されず単に前情報を持った状態となります
つまり過去で対象Aが生きている限りその時間軸の対象Aの影は通常影と同じです
しかし殺害した事実はあるので過去の対象Aに手をかけずに対象Aが死んだ場合には殺害特例が適応されます
逆に既に死んでいる場合に過去へ戻り生きている時にその対象を殺害して元の時間軸に戻った場合
過去で殺害した事実が出来たのでその対象が死んでいれば殺害特例が適応されます
また当然その対象を自分で蘇生させて自分で殺した場合にも殺害した事実が生まれ特例が使えます

特例
1.殺害した存在はいつでもその存在の影を創れるようになる(その存在がその時間軸で死んでる時のみ)
つまり今まで殺した全ての存在をいつでも影として戦わせる事ができます
アーカードの零号解放に少し似てますねw
さらに能力制限が解除され殺害前まで気づけなかった能力も自覚して行使できます
例:ドラえもんを殺害→自動で『自覚』し影ドラえもんはドラえもんが持っていた全ての道具を使える

1.殺害した存在の影同士であれば合成ができる
キメラみたいな影も創れますし能力も複合で強化できたり個人の強さを増強させたりできます
影単体の強さはオリジナルを超えられないけど合成した影はオリジナルが存在しないので上限突破できます
また合成を解除して元に戻す事も可能です
殺害した存在の影は通常の影よりずっとずっと便利ってわけですな
ただし合成する場合は必ず両方とも殺害した存在の影でなければなりません
どちらか片方のみってのは"殺害した存在の影同士"では無いので当てはまりません

1.殺害した存在の影は色等も変更可能(所持能力や強さは変更不可)
通常の影は黒塗りなので一発で影ってバレますが殺害した存在の影はその問題点を改善でき
本物同然のように擬態できます 唯一本物と違う点は意思がオリジナルでは無いって点だけです
また色だけでなく大きさや重さも変更できます 必要あるかどうかは不明ですがw
ただしどんだけ質量を大きくしても強さは不変なので謎の力によりパンチ等の威力は変動しません 何それ

1.影の所持品は本体も所持可能
影が例えば武器(武器も影で出来ている)を装備していた場合その装備は本体も使用可能です
影が持つ所持品は基本的にその時の装備及び殺害した時の装備となります
ただし影が食べ物等を持っていたとしても制限によりそれを食する事はできません

1.影の所持品は消耗しない
要するに弾切れしません 影の持つ銃は全てコスモガンですw


ん〜こんな感じかな? なんか普通に強いよね
どんだけ相手が大軍で攻めてきてもそれと全く同じ数で対抗できるし影はダメージ無効
機械とか不死が相手だったら最初から相手の手の内全てがわかるおまけ付き
まともに戦闘したら能力使われる前に潰さないと相当厳しいですね〜w
ちなみにここでの設定は活かされるかどうか知りませんw
後で制限無視して能力使うかもしれないしね 設定なんてそんなもんだよ畜生!

ともかく第二話終わりますた 次どうしよう?w 何も思いつかん…とりあえず次も禍たん泣かしたいね

ストーリー考えるのって思った以上に難しい…

でももし完結できたら今までとは違った達成感があるのだろうか…?

それじゃ何時まで続くか…完結できるかどうかは知りませんが 次話あとがきでまた会いましょう


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