東方輪廻殺
第十一話 部隊

草木の無い…しかし砂漠とは言えないそんな平原に
幾つかの人影があり静かにゆっくりと森へ進む人ならぬ団体があった

その者達にはそれぞれ背中に翼を持ち頭部には長くも短くも無い角があった
全員鎧を着けていてそれぞれが様々な武器を武装している
それは竜鬼族と呼ばれる種族の軍隊だった

「はぁ〜…全く…だりぃっすね兄貴」

先頭を歩く二人の内の一人が愚痴る
暇で苛立ってるようでパシンパシンと尾を地面に叩きつけている

「ぐだぐだ言うな…これは重要な任務なんだぞ」

先頭を歩く兄貴と呼ばれたもう一人が注意する

「しかし今更あの森に何の用なんでしょうね隊長」

すぐ後ろに続いてた竜鬼族が疑問の声を上げる

「さぁな…俺にはわからん…だが王が何かを脅威と感じ我々を出撃させたのは確かだ」

「よりによって何故我々なんでしょうか?あの森にそれほどの脅威が?」

「資料によればあの森には例のウサギが居るらしい 生半可な部隊では奴には勝てん」

「例のウサギですか?資料でしか知りませんが…隊長はそのウサギに会った事があるんですか?」

別の部下が問いかける

「あぁ…何度も逃げられてしまっているがな…」

「隊長から逃げられるなんて凄いですね この世界に5人居るか居ないかですよ」

部下が驚きの声を上げそれに続くように副隊長が笑う

「ウサギもそうだが兄貴も若干チートだからなハハハハッ」

「この世界にはふざけた能力者は多い…俺などまだまだ甘いよ」

部隊は警戒を怠らずそして退屈しない程度に談話しながら進んでいた


「報告!方角FよりUNKNOWN飛来!」

「全員対空射撃を用意しろ 視認は?」

報告を受けると同時に全員に命令を出す隊長
突然の事態にも関わらず部隊の誰もが一切慌てずに速やかに命令通り動く

「視認はまだ不可です…飛行と速度から夜魔族と予想しますが」

隊長の問いに報告の隊員が独自の予想を含めて答える

「ふん…夜だからと言って我々に勝てると思ってるのかねぇ…」
「それでも向かうのなら…能力者の恐れがあるな」

「だったら俺はちと潜んでるぜ 陽動よろしくな兄貴…あと隊員を借りるぜ」

能力者が居る恐れがある事を聞いて先頭のもう一人が自分は潜むと発案する

「良いだろう…ではUNKNOWN排除まで隊を分ける!」
「この俺、ハーズの陽動部隊か我が弟、フェルズの隠密部隊の二つの隊に分かれよ」

隊長ハーズの号令と共に部隊が分かれる

「じゃあ兄貴 任せたぜ」

そう言ってフェルズの部隊はその場から消えた


「UNKNOWN視認!夜魔族です!数38!」

「超遠距離射撃開始」

ハーズは報告を受けると共に命令を出す

「了解!」

命令を受けると同時にボシュボシュと対空射撃を行う隊員達
遥か遠くに飛んでいた夜魔族が次々と落ちる
夜魔族からも反撃の射撃が飛んでくるが隊員達はそれを避け ハーズの部隊に損害は出なかった

「妙ですね…残り1体が落ちません」

次々と夜魔族を撃ち落し残り一人になるがその一人が何発撃ち込んでも落ちずに向かってくる
隊員達は牽制しつつ隊長の指示を静かに待つ

「多分そいつがリーダー格で能力者だ 全員射撃を止め結界を張れ これ以上は弾の無駄だ」

「了解!」

隊員達が最後の夜魔族からの射撃を避けつつ結界を張る
全員が結界を張り終わった所で夜魔族がついに会話できる位置まで飛来してきた

「たった一人で我々に向かうとは無謀な奴だな 名を聞こうか?」

ハーズが夜魔族に話しかける

「貴様…ハーズ!? 何故貴様の部隊がこんな辺鄙な場所に!?」

夜魔族が驚きを隠せず逆にハーズに問う

「それに答える必要は無い」

そう答えてハーズは夜魔族を撃つ しかしバリアのようなものに阻まれた

「結界か…ならこれでどうだ?」

弾を込め直し再度撃つ しかしこれも阻まれてしまう

「これが通じないという事はそれが能力か…」

ハーズは銃を下ろし夜魔族に気づかれないように合図を送る

「ぐっ…」

夜魔族が焦る 早くも能力の特色がバレたからだ
それにハーズの部隊は竜鬼族最強の部隊として恐れられている
各最強部隊に対抗するにはこちらも最強部隊でなければ勝負にならないと
それぞれの種族で言われている事だった

(しまった…まさかハーズの部隊だったとは…仇討ちなど考えず撤退すれば良かった)

夜魔族が撤退を開始する

「ガッ!?」

だが撤退と同時に叩き落されてしまう
地面に激突しそれに追撃するように影が夜魔族を襲う

「残念だったなぁ〜姉ちゃん 俺には結界なんて無意味なのよぉ」

影の正体はフェルズだった 夜魔族はフェルズの刀に貫かれて虫の息になっている

「バカなっ…な、ぜ……」

ズパッ!


夜魔族は次の瞬間細切れにされ死んだ
返り血を浴びぬようにさっとフェルズはその場から離れる

「汚ぇ血をぶっかけるんじゃねぇよ」

そう吐き捨てるように言いハーズの部隊に合流する

「排除完了だな…では引き続きハウビェシームに向かうぞ」

ハーズの号令と共に夜魔族襲来前の配置となり森へと進む

「フェルズ」

「わかってるって兄貴…先程始末した部隊はシギム部隊だそうだ」
「シギムのランクは中位で能力は結合を操る能力だとよ 身分証で解ったのは以上だ」

フェルズの話を聞きハーズがどこからか資料を取り出し書き込みをする

「シギム…確かにあるな………これで夜魔族の残り部隊は7か…」

「夜魔族陥落も近いですね隊長…」

隊員が装備を点検しつつ少し嬉しそうに話す

「だが屍狗族はまだまだだ 奴等は意外と慎重だからな…面倒くさい奴等だ」

「兄貴 各勢力の部隊数ってどれくらいだっけ?」

フェルズがあくびをしながらハーズに問いかける

「残り部隊数か…我々竜鬼族が22、夜魔族が7、屍狗族が18だ 今現在の俺の資料ではな…」

「んぁ?もうそんなに減ってるの?それに22?もっと多くなかったか?」

「副隊長 我々の仲間の大半が先月屍狗族のトップ部隊にやられました」
「ほぼ奇襲とも言えるタイミングでしてそれで10もの部隊が壊滅です」
「この攻撃により多くの領土を奪われました かなり手痛い被害です」

「…そうか…あいつ等の所為か………チッ…」

隊員の回答を聞き舌打ちするフェルズ
隊員に続くようにハーズも答える

「夜魔族の部隊もその時の攻撃で大半を失ったそうだ」
「この件で解るとおり屍狗族のグウィン部隊はかなり危険だ…お前等も十分注意するようにな」

「了解」

そして部隊は談話しつつ森へ進んでいった









「霊禍…起きろ」

ウサギ仮面が寝ていた霊禍を起こす

「触らないで…何よ?」

揺り動かすウサギ仮面の腕を振り払い目を覚ます
ゆっくりと伸びをしつつ事情を聞く

「先程強い魔力を感じた そしてその魔力の主はこちらに近づいている」

ウサギ仮面が真剣に話す………表情がわからないから真剣なのかは解らないが…

「だから何なの?」

「恐らく軍隊がこの森に向かっている 最近はどの種族も来なかったのだが…」

「軍隊?」

「あぁ…魔力の感触からしてこれは竜鬼族だな…しかもこいつは知っている」

「誰が来るの?」

私は続けざまに問いかける しかし…

「こいつはフェルズだな…と言う事は…ハーズ部隊か…すぐに此処から避難するぞ霊禍」

ウサギ仮面は霊禍を見ずに何処かを見ながら呟く

「何で?」

「先程強大な三つの種族が居る事を話したな?」

「うん」

ウサギ仮面の質問に私は頷く

「その三つの種族は絶賛戦争中でな それぞれ軍隊を持っている 隊長格は大体能力者だ」
「そしてそれらの軍隊でも特に強いとされる部隊があるんだ」
「竜鬼族のハーズ部隊、夜魔族のアム部隊、屍狗族のグウィン部隊がそれぞれのトップ部隊だ」
「こいつ等と争う場合はそれ相応の覚悟をしろと言われてるほどだ」

「…強いの?」

「あぁ…何せ私自身奴等全てと戦った事があるからな…余程の実力者で無い限り奴等には勝てないだろう」
「ハーズの部隊は弟フェルズを副隊長に動く約20体程の部隊だ」
「ハーズの能力は重力操作であらゆる重さを操作できる」
「こっちの重力を極大にして潰すなんて雑作も無い事だ」
「当然奴の攻撃の重さも異常で本気でやればパンチ一発で星を砕けるだろう」
「弟のフェルズは通過自在の能力を持っていてこいつにとって障害物は意味を成さない」
「当然結界等をすり抜けて攻撃してくる こっちの防御も貫通するから接近させてはならない相手だ」

「アム部隊は隊長が先陣を切り隊員達からのバックアップを受けつつ動く約16体程の部隊だ」
「アムの能力は認識阻害でこれを使われるとアムの存在を感知できなくなる」
「つまり一方的に攻撃を許してしまうという事だ だから先陣を切れるというわけだな」
「後方支援も強力な攻撃が多く射撃精度も非常に高い」
「仮に隊長アムを撃破しても隊員達には必ず撤退されるだろうな」

「グウィン部隊は兄ルクィを副隊長に動く約4体程の小部隊だ」
「グウィンの能力は圧縮操作で攻撃対象や大気を圧縮させたりまたはその逆操作でほぼ即死させてくる」
「兄のルクィは治癒蘇生の能力でまずこいつを倒さないと何度でも他の隊員は完全回復する」
「多くの対象は回復できないのか部隊の人数が少ないのはこいつの影響かもしれないな」

「とまぁこんな感じだ どの部隊も基本相手にしてはいけない」

ウサギ仮面の話がようやく終わった
どの部隊も戦いたくない…そんな危険な部隊の一つがこっちに向かっている…
ただでさえ私は弱いのだ 強さに関係なくどの軍隊に襲われても死ぬだろう

「なるほど…今向かってきてるのは竜鬼族のトップという事ね?」

「そういう事だ さっさと避難するぞ」

「わかった…安全な所に案内して…」

「任せておけ」

(ホントはこんな変態に頼りたくないんだけどね…)

事情が判明した霊禍はウサギ仮面と共に避難する事になった









ハーズ部隊はついに森へ到着していた
見晴らしの良い平原から一転して障害物だらけの森の中へ進む

「………移動したようだな」

ハーズ部隊はウサギ仮面の家だった場所で休憩し
ハーズは地面に残った微かな痕跡の一つ一つをじっくりと調べながら話す

「しかしその例のウサギってのは人間の癖に屋根も無ぇ家に住んでるのか?」

フェルズはベッドにもたれつつ携帯していた食糧を食べる
他の隊員達も食事中だ 勿論それでも警戒は怠らない

「軽く調べた感じ最近屋根や壁が吹き飛んだって感じですね…」
「情報では一昨日のここ一帯は雨でした しかし濡れた様子は無いですし」

椅子に腰掛けた隊員がフェルズに報告する

「誰かに攻撃されたのかねぇ…家が吹き飛ぶ程の攻撃を食らって死んだとか?」

フェルズが食べ終わった携帯食糧の袋をクシャクシャにして捨てる

「それはありえんだろう 奴は無敵と言って良い程攻撃に耐性がある」

家近辺の調査が終わったハーズがフェルズの言葉を否定する

「それにベッドやそこの椅子が無事な点や各方向に飛び散った壁の残骸から見て」
「家の中からの攻撃で吹き飛んだと考えるのが妥当だろう」

「家の中から…ですか 侵入を許したって事ですかね?」

「詳しくはわからんが…多分な」
「それよりも休憩は終わりだ 森を探索するぞ」
「例のウサギを見つければ王が危惧するこの森の異変の…ヒントくらいは掴める筈だ」

「よし…!じゃあいきますかぁ〜」

フェルズの号令と共に部隊は休憩を終え探索が始まった









「嫌よ」

霊禍はウサギ仮面の要望を断る

「…解ってくれ…確実に逃げる為には必要なんだ…」

だが負けじとウサギ仮面は霊禍に要望する

「嫌よ」

「本当に頼むから…」

手を合わせてお願いするウサギ仮面だが霊禍は聞く耳無し

「どうしても…脱いでくれないんだな…」

「当たり前でしょ!」

そう…ウサギ仮面はさっきから全裸になれと言っているのだ
一部分を脱ぐのではなく全てを脱げと
その理由が服に染み付いた邪気を囮にしてもっと遠くへ逃げるためだと言う

「どうしてだ?霊禍の邪気はかなり目立つ」
「その上森に無い匂いで奴等に居場所がバレるから服を囮に使うべきだと思うが?」

「だからってアンタの前で裸になれって?冗談じゃないわ!」

「別に私は霊禍の裸が見たいわけじゃない むしろどうでも良い」

どうでも良い…何かむかつく言い方ね…
ホント…どういう神経してんのかしらこいつ

突如爆音が鳴り響く 気づけばウサギ仮面が撃たれていた
いや…私を庇ってくれたようだ
覆いかぶさるようにウサギ仮面が私の上に…って近い近い!

「ちょっと!?どきなさいよ!」

「悪いがそれはできない 見つかってしまったからな」

「近い近い!いいからどきなさい!アンタに圧し掛かられたら堪ったもんじゃないわ!」

ギャーギャーと騒ぐ霊禍
ウサギ仮面はやれやれと首を横に振り問いかける

「私が退いた後すぐに隠れられるか?」

「わかったから早くどきなさい」

「やれやれ…」

ようやくウサギ仮面が立ち上がり周囲を警戒する
私も立ち上がり素早く最寄の木に隠れる

そして私達が歩いてきた方向から羽の生えた武装している鬼達が現れた
こいつ等が…竜鬼族…ハーズ部隊

「久しぶりだなハーズ 私に構ってる暇があるとは驚きだ」

ウサギ仮面が隊長らしきものに向かって話し始める

「その暇を王から貰ったからな さて…ウサギ この森で何か変わった事やモノは無かったか?」

「変わった事ならある お前達が来た事だ できれば帰って欲しい」

「俺だってできれば帰りたい だが…お前の所為で帰れないな」

「ほう?何故だ?私が生きてるからか?残念だが私は殺されるわけにはいかない」

「お前の命などどうでも良い 問題はお前が匿ってる人間の事だ」

ウサギ仮面が匿ってる人間…十中八九私だろう
ウサギ仮面とハーズのやり取りを見てると突然背後から掴まれる

(え!?背後は木…なの…に…)

「よう こんな所でかくれんぼかい?」

木の中から竜鬼族が現れ抱え上げられるように拘束される

「は…放せ!」

私はもがくも力が強くて振り解けない
ジタバタと足が空を切るだけで終わった

「れ、霊禍!?」

ウサギ仮面がこっちを見て驚く

「おっと動くなよ!動けばこいつを殺す!」

私を拘束している竜鬼族が警告しウサギ仮面の動きを止める

「ぐっ…」

ウサギ仮面が悔しそうに止まる
ウサギ仮面は自身に対しての攻撃は効かないが他を守るなんて芸当はできないのだ
数少ないウサギ仮面の弱点と言えるだろう
動けないという事は当然私を捕まえている竜鬼族を倒す手段も持っていないという事…

「よくやったフェルズ…多分それが王が危惧してたモノだ 帰るぞ」

「了解 おいウサギ もし奪還しようと追いかけてきたらその場合もこいつを殺すからな」
「流石のお前でも俺達の情報網は知ってるよな?こっそりと助け出すなんて不可能だぜ!?」

フェルズが再度ウサギ仮面に警告をする 救出するのは無駄だと私達に知らしめるように

「き、貴様等……く…す、すまない…霊禍…」

そうして私はあっという間に即席の牢に閉じ込められた
私が閉じ込められるその様子をウサギ仮面は拳を固めながら見つめる

「おいウサギ…さっきと違って牢だからって助けられる隙があると思うなよ〜?」
「この牢はスイッチ一つで簡単に爆破できる 状況は変わってないって事を忘れんなよ?」
「それじゃあな変態ウサギちゃん♪ ハハハハハハハ!」

フェルズが言い聞かせるように警告し笑いながら私を閉じ込めた牢を引っ張る

ウサギ仮面は見えなくなるまで私を見つめていた
何を思い私を見てたのだろうか…
そして私はこれからどうなるのだろう…





しばらく歩いて森を出た
ここからが火の楽園[クェセ・ヒシル]なのだろう
広大な平原に出てガラガラと引っ張られる牢の私
森より凹凸が少ない分さっきよりは揺れないが…それでもこの扱いはどうにかならないのか…

「そろそろ良いだろう…小娘 お前は何だ?」

ハーズが私に問いかける この場合何て答えれば良いんだろう?
適当に自己紹介すればいいのかな?

「私は霊禍…人間です」

「人…間?」

ハーズが疑うように私を見る………私って人間に見えないのかな?
もしかしてこの世界の人間はウサギ仮面同様変な物を被っててそれを被ってないから疑われてるとか?

「はい…人間です」

「………」

皆が黙る さっきまでガヤガヤと談話してたのに全員が黙って私を見る

(…え?何?私何かおかしな事言った?)

「人間…ねぇ…にしてはすげぇ邪気だな?」

フェルズが怪しむように私を見て言う

(あ…そっか…邪気か…そうだよね…そりゃあ普通邪気なんて纏ってないもんね)

「これは…生まれつき…です」

「なるほどな…これは急いで帰らねばならんようだ…」

ハーズが一人頷き何かの術を発動する
すると空から何かが降ってきた 衝撃音が鳴り響き地面が揺れる

「それは?」

「飛行船と言って名の通り飛行する船だ これで帰る」

「兄貴…勝手にソレ使って良いのか?」

フェルズが心配そうにハーズに問う
その表情は明らかに勝手に使った罰を懸念した顔だった

「任務を早く完遂する為に別に構わんだろう それにシギム部隊を壊滅させたから大目には見てくれるさ」

そう言って全員が乗り込む
私は飛行船の下部に取り付けられた

「え?ちょっと!せめて物置!物置とかに牢を入れて!」

「うるせぇぞ 人間用の席は無ぇ 勿論倉庫にもな!」

そして飛行船と共にハーズ部隊は帰還した

「いやあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「やかましい!落として爆破するぞクソが!」

恐るべき速さで飛行する飛行船の下部にて叫びながら揺られる
怖い…怖いよ…牢を繋いでるのが鎖なんかじゃなくて紐だからいつ切れて落ちるか怖くて堪らない
ホントに落とされて爆破されるのも嫌なので何とか声を我慢した
でも涙は止まらなかった…怖いよぅ





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あとがき

第十一話終了 どうでしたか?

ここから少しグダグダになるかもしれません
邪気が脅威なので即ぶっ殺してハイ終わりってのはそろそろ控えたいですからね
それにこの世界ではもう少し禍たんをいじめられそうなのでまだ死なせません
ここで死なせたら何の為に来たのかわからなくなっちゃいますからね〜
無意味に死なせるのは時期尚早 とりあえず何らかの成長をさせながら世界を渡りたいんですよ
最初の世界では自身が害である事の自覚、リフが居た世界では能力の判明と少し使用可能になった事
この世界では何を得るんでしょうね? 私自身どうなるか解りません

それにしても…やっぱ表現とかが難しいですね小説ってのは…
イメージは出来てるんだけどそれを文章にする良い言葉があまり思い浮かばないんですよね
学が無いからなのかねぇ…もっとわかりやすく出来るよう頑張りたい

それじゃ何時まで続くか…完結できるかどうかは知りませんが 次話あとがきで会いましょう


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