東方輪廻殺
第十二話 幸福

無事に着陸できただけでこんなに嬉しいなんて…
あの空中旅行はホント怖かった
機会があれば本気で飛行できるように修行しよう 能力?そんなの後から!

というわけで竜鬼族の城に到着しました 現在城下町…かな?
確かにウサギ仮面の言うとおり竜鬼族以外の種族がチラホラ見れるが
竜鬼族以外は全て支配されているようで奴隷といった感じが否めない

城下町を観察している内に城へ到着
早速地下牢へ直行し簡易牢から地下牢へ閉じ込められる

「………まぁあの牢よりかは広いから良いかぁ」

冷たい石の地面にぺたりと座り込み一人呟く

(ってダメよ!閉じ込められてるのに変わりは無いし何時殺されるかもわからない!脱出しないと…)

簡易牢での待遇の酷さから思わず地下牢で満足してしまうところだった危ない危ない
しかしできる事は特に何も無い…
暇なので飛行できるようにちょっと頑張ろうかな…

「ん〜…どういう感覚だったっけなぁ…」

分離前の記憶を探ってみるもどうも思い出せない
霊夢の能力…空を飛ぶ程度の能力も相まって飛ぶのが当然だったからなぁ…
ほぼ完全に無意識で飛んでたから記憶を元に飛行できるようになるのは難しいかも…

「ん…えっと…こうかな…それで…え〜っと……んー……ほいっ!」

記憶を頼りに霊力を操作する そして気合を入れて手を出したら弾が出た
やったね!これで攻撃手段ができた 今までよりかはマシだろう

って違う違う! 私は飛行できるようになりたかったんだ
今、弾が撃てるようになったからと言って何になるって言うの!
でも新たに出来る事だし感覚は覚えておこう

「…あれ?」

必死に飛行しようと唸っていたが
ふと目の前を見ると違和感に気づいた 牢の形がおかしいのだ
規則的に並んでる鉄格子の途中が切れている

「………もしかして」

私は再度弾を撃った 今度は鍵となる部分に向かって
弾はある程度進むと小さくなって消えていった
そして弾が通った部分は全て消滅していた 牢の鍵も消滅したのだ

「…出られる?」

恐る恐る牢の戸に手をかける 抵抗無く開いた

「………やった…」

私は地下牢を抜け出す
しかし此処は城の地下だ それに仮に城下町を出られたとしても行く当ては無い…どうしよう

「う〜ん…あの森は飛行船で此処まで移動してきたから相当遠いし…って飛行船…そうか」

目的ができた 飛行船を奪い人間達が住むと聞いた
水の双璧[クヌムホーロー]に逃げれば何とかなるかもしれない
しかしどうやって奪いそしてそれを操作し…大陸からかけ離れたクヌムホーローへ向かうか…
まぁそれは後から考えよう まずは飛行船だ!

「よし!行こう」

「何処に行くんだ?」

背後から声が聞こえた 思わず動きを止めてしまう

(やばいやばいやばい!見つかっちゃったぁ…)

「まさか牢を音も無く脱出するとは恐れ入った お前能力者だったんだな…」

振り向くとフェルズと呼ばれていた竜鬼族が立っていた

「地下牢はな…無理に叩いたりして壊そうとすると警報と共に牢の中に電撃が走る仕掛けだったのよ」
「しかしその仕掛けすら発動せず牢を抜けるとは…抜かったぜ」

「うぅ……はっ!」

私はあの弾をフェルズに向かって放つがすぐに回り込まれ
最初に捕まった時同様に抱えあげられる

「遅ぇよ!さぁて脱獄未遂だ!今度は俺の監視下の下王に会ってもらうぜぇ」

「放せぇ!放してぇっ!!」

「うるせぇなぁっ!!」

「ガッ!うぐっ……あぁっ…はっ…や、止め…ぐぅぅっ!」

必死に抵抗するも今度は両腕を使えないように拘束された為弾も壁も使えなかった
それどころかボコボコに殴られ抵抗する体力すら奪われてしまった
意識がはっきりしない…殴られすぎてクラクラする…

「やっと大人しくなったか…おら行くぞ」

「………うぅ……うぇぇっ……」

髪を掴まれ引きずられた 殴られた痛みや頭を引っ張られる痛みや引きずられる痛み…
様々な痛みで涙が止まらなかった





「失礼します…例の人間を連れてきました」

フェルズが王らしき者に深く礼をし私を王の前に晒す

「…どうして傷だらけなんだ?今にも死にそうじゃないか」

王がフェルズに問いかける

「脱獄未遂です 地下牢の仕掛けを起動させずに抜け出してましたので縛り上げました」

その報告を聞いて他の者達全員が驚く
反応からしてそういう脱出をしたのは私だけなんだろう
所々から「どうやって」とか「もっと強固な牢を作らねば」とか聞こえる

「して…使えそうか?」

王がズタボロな私を見ながら問いかける
誰に問いかけてるかはわからない…多分この場に居る全員にだろう…

「俺個人の意見を言うとこいつはすぐに始末すべきだ」
「煩いし反抗的で従うわけがない何よりも使えるわけが無い」

私をここまで連行したフェルズがすぐに意見する

「ハーズ…お前はどう思う?」

「同じく使えないと判断します」
「確かに邪気や牢を抜け出した能力には目を見張りますがそれだけです」
「使うとしても相当実験をしなければならないでしょう 成果を出せるかはその実験次第となります」

「つまり期待はできないという事だな?お前はどう思うビムク」

ビムクと呼ばれた竜鬼族が答える

「わしは逆に…使えると思う…報告によれば…その邪気は生まれつきだそうだな?」
「つまり突然変異種だ…子を産ませればその子も邪気を持つかもしれん そうなれば量産できる」
「品種改良を繰り返し調教すれば強力な邪気を持った兵器が作れるかもしれないぞ」
「その兵器が完成すれば…あのしぶとい屍狗族を根絶やしにできるわけだ」
「敵を殲滅した後は逆利用されぬようこいつ等は始末すれば良い これがわしの意見だ」
「問題点は子が邪気を持たなければ品種改良ができぬし時間が掛かるという点か…」

ビムクの意見を聞いてゾクリとする
こいつ等は私を兵器として使えるか判断しているのか?
それにしても…品種改良?冗談じゃない

「ふむ…それではダメだな…」

「……ぁ…あの…」

「何だぁ?黙ってろよオイ」

「…兵器を求む…なら……品種改良なぞ…しなくとも私が………なります…」
「だから…殺さないで…下さい……お願い…します」

こうなれば一か八かの賭け…
こいつ等の為に自ら兵器になるなんて嫌でしょうがないが
少なくとも今殺されるよりかは生き残るチャンスが生まれる筈

「…お前の邪気は弱すぎる…お前が望んでも我々が望む兵器にはなれない」

王が答える

「私は能力…を持ってます……その能力は…こんな邪気と比較にならな…い程強力です」
「ですが…私自身…まだ扱えません……扱えるようになれば…望みどおりの兵器に…なれると思います」
「ですから…時間を…チャンスを…下さい!……お願いします」

ボロボロの身体を無理に動かし王に土下座する
利用されてでも…生き延びてやる!その為だったらこれくらい…

「王…警告する こいつは絶対俺達を裏切る!始末するべきだ」

フェルズが王に進言する
確かに裏切る気満々だが時間が無いのも確かだ
私は二度とこのような展開にならぬように強くならなければならない

「信用できないなら…見張りを付けて私を徹底的に…監視すれば良いでしょう」
「私は…裏切る事はしないと…ここに…約束します……だから殺さないで下さい!」

「………お前はどうしても生き延びたいのか?」

王が私に問いかける これが最後のチャンスか
ここで王の機嫌を損ねればその瞬間死は確定だ 慎重に…忠誠を誓うように…

「はい…どうか…お願いします…この通りです」

「お前は生き延びる為なら同じ人間を殺せるか?」

「はい殺します…」

「お前は生き延びる為なら我々に従い全ての命令が聞けるか?」

「はい聞けます…」

「それが死ねという命令でもか?」

「………今、その命令を出すのですか?」

ダメだった…もはやこれまでか…
そう諦めてた所で王がハーズに命令する

「………ハーズ…こいつを任せる 見張りは頼んだぞ」

「王…それでは…こいつの言う事を?」

「あぁ…チャンスをくれてやろう 精々こき使ってやれ」
「そして三ヶ月以内に兵器として仕立て上げよ…できそうに無かったり脅威と判断したら殺せ」

「了解しました」

「チッ…オラ立てよ」

「は…はい…!」

どうやらもう少しだけ生きられるようだ…
三ヶ月以内に王に満足できる兵器となれば…もっと長生きできる…!

「三ヶ月だ…わかったな?ハーズよ…」

「至急調教を開始します」

調教…何をされるんだろうか…





闘技場らしき場所に連れられた

「今から逆らう気を起こさぬよう徹底的に貴様の精神をすり減らす」
「生きて…我々に従うことだけが至上の喜びと感じるようにな」

そう言われて服を全て剥ぎ取られた 抵抗すればその場で殺されるので抵抗できなかった…
そして私同様に疲弊しきった誰かが入場する 竜鬼族では無いようだ
蝙蝠のような羽があり腕と脚が漆黒に染まったように黒い…
首に鎖らしきものが付けられていてその場から動けないようだ

「こいつは夜魔族と言って我々の敵だ お前同様捕らえた奴だ」
「今からこいつと殺し合いをしろ いいな」

そうして竜鬼族が退場し私と夜魔族だけが場に残る
殺さなければ…私が死ぬ……私が…殺さなければ…

しばらくして夜魔族を縛っていた鎖が外された
ヨロヨロと私に近づく夜魔族 目が虚ろで何を見てるか解らない
だがきっと私と同じ境遇で殺さなければ自分が死ぬ立場なのだろう
しかしだからと言って死んでやるつもりは無い 私も殺さなければ死んでしまうのだ

私は弾を放つ 避けられないように出来るだけ速くなるよう霊力を込めた
夜魔族は私の弾に直撃し音も無く消滅した 地下牢の時と違って貫通はしなかったようで弾も消えていた
しかし疑問が生じた私は夜魔族の身体より大きい弾を撃ったわけではない…
なのに攻撃対象の夜魔族そのものが消滅した…?
攻撃の為に使えば命中時対象を消してしまうのだろうか?
どこか巨人型魔物を吸い込み消したあの時の壁に似ている…この弾もやはり能力なのだろうか?

闘技場の外側…所謂観客席にいる竜鬼族達が騒がしい
どうやら夜魔族を一瞬で消し去った事が余程衝撃だったようだ
私自身驚いてるから多分私以上に竜鬼族は驚いてるだろう


続いてまた誰かが入場してきた
夜魔族ではなく当然竜鬼族でも無い……アレが屍狗族だろうか?
頭に犬耳のような角が生えていて肩や肘からも角が出ている
尻尾もあるが竜鬼族や夜魔族と違って見た目は骨だけの尻尾だ

闘技場に竜鬼族の声が鳴り響く

<人間よ そいつは屍狗族と言って夜魔族同様我々の敵だ 先程同様殺し合いをしろ>
<屍狗族よ そいつは人間だが突然変異種だ…生き延びたくば先程同様殺し合いをしろ>

その声が終わると共に屍狗族が襲い掛かる
私は咄嗟に壁を出す リフの異空間のみでは無かった…ちゃんとあの壁を出せたぞ
屍狗族は壁に触れた途端飲み込まれて消滅した…それを確認し私は壁を消す
どうやら意識すれば消せるようだ 弾の方はどうなんだろう?意識次第で貫通や残存等ができるのかな?


そうこう考えてる内にまた誰かが入場してきた 今度は竜鬼族だ…
殺し合いは終わり…なのかな?

<人間よ そいつも殺せ 裏切り者だ>

(まだ殺し合いは終わりじゃなかったのか…)

竜鬼族が飛行する 私は壁を全方向に張り安全地帯を作った
先程の屍狗族の末路を見たからか竜鬼族は私の様子を見るだけだ
睨みあったままお互い動かない


ドクン


「…ん?」

ふと心音のような音が聞こえたような気がした
周りを見回すが変わった所は何もない…幻聴だったのだろうか?

『ォォォォ......』

「っ!?」

今度はハッキリ聞こえた 壁の中から何やら呻き声が聞こえる
何がどうなってるんだろう?壁に耳を当ててみる
そんな私の様子を見て竜鬼族は首を傾げた

『…えよ……が……我等……』

微かに声が聞こえる もっと声を聞こうと耳を澄ませる

『……の…に…答え……我………』

より集中して壁の声を聞く

『我が主よ………我等の………えよ』

「んん?」

『我等の声に答えよ…我が主よ………我等の声に答えよ』

どうやら声はずっと呼びかけてたようだ

「主って誰?私じゃないよね?」
『よくぞ答えてくれた我が主よ』

先程よりもずっと大きな声で壁の声は答えた
そして壁が怪しく光り空間がうねる
そこから飲み込んだ筈の…リフの異空間に居た犬型の魔物達が壁から出てくる

「あ……嘘……嫌……」

まさかまたあの魔物達に出会うとは思わなかった
殺されたあの風景が脳内に蘇り恐怖で震える

竜鬼族達は突然の乱入にパニックになっている

魔物達は飛行していた竜鬼族をすぐさま撃ち殺す 落ちていった竜鬼族の死体を犬型魔物が食らう
食事が終わると私を囲い始めた

「嫌……嫌ぁ……」

『怯えるな我が主よ』

「…え?」

目の前には先程消し去った夜魔族と屍狗族が立っていた それに我が主とはどういう事だろう?
私はこいつ等の主人になったつもりは無い

『必要あらばまた何時でも我等を呼び出すが良い さらばだ我が主よ』

そう言って音も無く魔物達は消えていった
あまりにも一瞬で消えたので始めから居なかったような…まるで幻覚だったような…そんな感じがした

「………どういう事なの?」

私はただただ呆然とするしかなかった





竜鬼族はパニックに陥っていた
霊禍が闘技場でやった事がどれもこれも衝撃の事ばかりだったからだ
夜魔族を弾一発で消し去り屍狗族も壁で消し去り
次にやった事は見た事も無い四足の魔物と先程消し去った夜魔族と屍狗族の召喚だ
しかも見た事も無い魔物は一撃で竜鬼族を始末している 十分脅威となる存在だった
早急に霊禍の今後の処理をどうするか議論していた

「王には何と報告する?」

「奴は脅威だ!即刻始末すべきだ!」

「あの力を何とか使えないだろうか?コントロールできれば一気に夜魔族と屍狗族を滅ぼせるぞ」

「そんな事よりおうどん食べたい!」

あーだこーだと議論する 始末するか否か…だが霊禍の処理はハーズに任されている
そのハーズは先程の闘技場の記録映像を何度も何度も繰り返し見ているだけだった

「ハーズ殿!いい加減どうするか決めていただきたい!」

「そうだ!王から直々に任されたのだぞ?最後まで責任を取ってもらおう!」

「王は脅威と判断したら殺せと仰った 始末すべきでは?」

「その点トッポってすげぇよな、最後までチョコたっぷりだもん」

ガヤガヤと騒ぐのを止めない竜鬼族達
軽くため息をついてハーズが答える

「奴に警告しに行く…もしそれに逆らい私を殺したら止むを得ん 奴を殺せ」

「危険です!その必要は無い すぐ始末すべきだ!」

「私はこう考えている 何故我々に捕らえられた時あの能力を使わなかったかを」
「それに王の前ではまだ能力を扱えないと言っていた…多分…今成長中なのだ」
「ならば先に我々に屈服させ我々に対しあの能力を使わないようコントロールすれば使えると思っている」

「ハーズ殿…正気か?」

「勿論だ 上手くいけば即行で今の戦争に終止符を打てる」

「そうか…わかった…気をつけろよ」

ハーズは武器を取り 闘技場へ向かった





「うぅ……ぅっ…うぅぅ……」

霊禍は壁を消し去った後縮こまってビクビクと震え怯えていた
ハーズは様子を見ながら話しかける

「何に怯えている?」

「ぅぁ…?…あ、あの…魔物達…に」

「…怖いのなら何故呼んだ?」

「呼びたくて呼んだわけじゃ…」

「ならもう呼ぶな 良いな?これは命令だ」

「……はい…」

「…勝手に闘技場を滅茶苦茶にした罰を受けてもらう…わかったな?」

「………………はい…」

ハーズは霊禍の腕を掴みどこか別の場所へ連れ去って行った















「あぐぅっ!…うっ…ふぅっ……」

闘技場の一件から一ヶ月が経過した
私は地下深くの牢でボロボロになっても罰を受け続けた
死なない程度に痛めつけられ意識を失えば傷と共に回復させまた痛めつけられるのだ
罰が終われば仕事を与えられ雑業をこなす
多くの仕事が終われば闘技場で夜魔族と屍狗族を殺し合い
生き延びたら残飯を与えられて20分の睡眠時間が与えられる
そんな日々が続き今もまた罰による体罰を受けている

「…う……くぅぅ……っ…はぁ……はぁっ……」


今日も痛みに耐えるだけ…この痛みは生きてる事の素晴らしさを実感させる…


それが終われば仕事を与えられる…この仕事は動ける事の素晴らしさを実感させる…


それが終われば殺し合い…この殺しは今の素晴らしい生活を奪う輩を排除する為の修行…


それが終われば食事を与えられる…私のような存在でも食べる事を許されたありがたさを実感させる…


食事が終われば長い長い睡眠時間…明日も 天国のようなこのシアワセな生活が続く事を祈って…










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あとがき

第十二話終了 どうでしたか?

大分…鬱展開になってきてると思います ほんの少しギャグ要素入れたけど全然空気が戻らんねw
特に12話最後…シアワセって…壊れてきちゃってますよね……(´;ω;`)禍たんカワイソス
とりあえずこの世界の話はもうそろそろで終わると思います 多分ね

では新しく使えるようになった弾 これはディメンション・スフィアですね
この弾に触れたモノを消し去ります D・ウォール同様D・スフィアで消滅させたモノも召喚可能です
最初の地下牢のように貫通効果にする事もできれば
夜魔族消した時のように対象を一気に消し去るようにするのも自由です

そしてついに!消滅させたモノを召喚できましたよ!
若干無理矢理感が否めないけどとにかく禍たんは消し去ったモノを召喚できるという事を自覚しました
今回召喚されたのは犬型魔物と夜魔族、屍狗族だけです
他の魔物達を召喚するには力が足りません とは言え犬型魔物を出せるだけでも十分脅威でしょう

さて、散々出張ってる三種族ですがその特色を此処に書いておきましょうかね
少なくとも夜魔族と屍狗族は消滅させて召喚可能になったわけだから今後出番があるかもしれないしねw

種族としての強みはこの通り

竜鬼(リュウキ)族
頭に角があり、背中に一対の翼、そして尻尾がある 翼は鳥の様な羽でふかふかってわけではなく
蝙蝠っぽいが蝙蝠の翼ではないです
翼があるので飛行ができます 竜の端くれなので火も吐けます 力も強いです
ですが翼を動かす力はそこまで強くないので相当鍛えないと長時間飛行できません
また鬼の端くれでもあるのか流水を渡る事はできません
なのでクヌムホーローへは飛行船を用いて出入りできますが
帰れなくなったら大変なので誰もがクヌムホーローへは行こうとしません

夜魔(ヤマ)族
男性型と女性型で大きく容姿が異なる種族となっています 比率として女性型の方が個体数が多いです
女性型はレミリアのような人間に蝙蝠のような翼をつけて手足を黒く染めたような姿をしています
また頭と腰部分にも翼があり鞭のような尻尾があります レミリアというより小悪魔に近い感じ?
男性型は女性型と違い個体数が少なく自分の縄張りから出ない為滅多に出会うことはありません
容姿は蛇のような胴体に三対の蜥蜴のような脚を持ち鮫のような頭が五つもある化け物です
とまぁ変な設定がありますがこの小説で男性型の夜魔族はまだ一体も出てません 多分出ないかもw
女性型は射撃攻撃が得意で多分幻想郷に居たら真っ先に弾幕ごっこに慣れる事でしょうw
また竜鬼族よりも速く、そして長時間飛行する事ができます
男性型は毒霧を吐き非常に高速で移動しながら敵を狩ります 翼はありませんが男性型も飛行できます
長時間飛行できるのでクヌムホーローへ出入りできますが
どちらの型も水が弱点なのでクヌムホーローへは行こうとしません

屍狗(シク)族
所々が骨のようになってるのが特徴です こめかみの部分から後ろ斜めに延びるように角が生えてます
また肩と肘からも骨の角が生えてます 尻尾もありますがこちらも肉や皮などは見られず骨の尻尾があります
他二種族と違って飛行はできませんが地中を超高速で移動することが出来ます
また耐久も非常に高く物理攻撃だろうが魔法攻撃だろうが怯まず攻撃可能です
遠距離攻撃も他二種族と違って持っていませんがそれを補って圧倒的な力を持ちます
一対一だと他二種族より数倍強い種族です また自己再生能力を持っており
耐久も合わさってしぶといです 高位の存在になると蘇生能力も付きます
水の中だと動きが凄まじく遅くなる上耐久も下がるのでクヌムホーローへは行こうとしません

とまぁこんな感じですかね
勿論これ等の設定が活かされるかどうかは私自身わかりませんw


禍たんは10話で自分は不幸だと言いましたが12話では自分は幸せだと言ってます
この幸せの認識について…あなたはどう思いますか?


それじゃ何時まで続くか…完結できるかどうかは知りませんが 次話あとがきで会いましょう


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