東方輪廻殺
第二十二話 到来

「くそっ!痕跡が無い…完全に見失った」

霊禍達の足跡を辿っていたハンターの一人が呟く

「能力…ですかね?」

「あぁ…十中八九そうだろうな…」

「どうしましょうか?」

「むぅ…これ以上は我々ハンターの出る幕では無いだろう」
「それに他のグループが幾つか音信不通だからな…もう撤退した方が良い」
「UNKNOWN駆除はあの方に任せるとしよう」

「わかりました…では撤退させましょう」

話が纏まるとハンター達は通信機器を取り出し森全体に合図を送った

<全ハンターに告ぐ!全員撤退せよ!>







<全ハンターに告ぐ!全員撤退せよ!>

森中に響き渡る通信を聞いてアムは狩りを止める

「ようやくか…これでもう尋問しなくて済むな…付いていけば出口に辿り着く…」

アムは尋問中だったハンターを音も無く始末し
別の撤退中のハンターを探し始めた

そこでバッタリと襲牙達と出会う

「お前達か…こっち方面には何も無いぞ?」

アムがUターンしろと言わんばかりに話しかけるが襲牙達の様子が変だ

『何という事だ…お前も嵌ってしまうとは…』

「…?何がだ?」

『この森…厄介なことに所々空間が隔離されていて閉じ込められると出られない様だ』
『試しに真直ぐ突き進んでみろ…私は此処で待っていよう…』

アムは訝りつつ真直ぐ進んでみた
しばらくすると先程始末したハンターを見つけ
さらに真直ぐ進むと襲牙が待っていた

「…成る程…確かに閉じ込められてるね…」

アムは納得した

『もうハンターの追跡も不可能だろう…我々も戻るか?』

「そうだね…収穫無いのは痛いけど動けないんじゃ仕方ない…戻ろう」

アムと襲牙達は霊禍の世界へと消えていった






「戻りました」

アム達が戻る 霊禍はまだ眠っている

「お帰りなさい…出口は見つけましたか?」

ルクィが出迎える アムは首を振って失敗した事を告げた

「困りましたね…外へ出るには主の許可が必要だというのに…」

霊禍は今眠っている…起きるまで許可は取れない

「ともかくこの森は普通じゃないってのはハッキリしたよ」

アムと襲牙達は森での出来事を話した
アムは主にハンター達の武装や森が常に変化を続けている事を
襲牙はこの森は偽りのモノで各方位何処に向かっても出られない事を

「う〜む…空間操作で造られた森なのでしょうか?」

「だとしたら危険だな…最悪森造った奴殺さないと脱出できないかもしれねぇ」

「それだけじゃない…この世界に干渉してくる恐れもある」
「主が寝ている時に襲われるようならこの世界に主の安息の場は無いぞ」

屍狗、グウィン、ルクィがそれぞれ議論する

「少し違うな…お前達全員に安息の地は無い」

「っ!?」

急に聞きなれぬ声が聞こえ全員が警戒する
しかし先程の声の主は何処にも居ない

「だ、誰だ!?どうやって此処に!?」

アムが叫ぶ それに答えアッサリと何者かが霧と共に姿を現す
霧が晴れるとそこには人間の女が立っていた
中くらいの身長で髪が白く光っている
そして禍々しい色が蠢く不気味なケープを着けていた
その存在からは途方も無い力が感じられ見た目も相まって非常に目立つ女だ

「どうも…私は『幻祷 夢魘(げんとう むえん)』という名の魔術師です 以後お見知りおきを…」

夢魘がペコリとお辞儀をする

「な、何なんだ?お前は…」

まさか自己紹介されるとは思ってなかったのでアムは少し困惑する

「魔術師です」

「いや…そういう意味じゃなくてな…」

「私の名は幻祷 夢魘です」

「だ、だから…」

「種族は人間ですがもう数え切れないほどの年月を生きています」

「そういう事を聞いてるんじゃ無くて…」

「身長は160cm、体重は45kg、3サイズは上から85、60、85です。子を生した事はありません」

「………」

聞いてもいない事まで話し始める夢魘
見かねてグウィンが割り込む

「何の用で来たんだ?それに私達の安息の地が無いってのはどういう事だ?」

「私は貴女達を滅ぼしに来ました 怨むなら私に依頼した教皇さんを怨んで下さいね」

夢魘はにっこりと微笑み答える

「依頼だと?」

「はい、貴女達はハンターでは手に負えないので私が貴女達を始末するよう依頼されました」

「じゃあお前は殺し屋か…教皇ってのは?」

「私は何でも屋ですね 教皇は外の世界を牛耳ってるベリムというアホです」

「…依頼主をアホ呼ばわりして良いのか?」

若干呆れる

「勿論大丈夫ですよ…質問はそれで終わりですか?」

「…お前は私達を殺しに来たんだろう?何故わざわざ質問に答えてくれるんだ?」

「訳も分からずに死ぬのが望みだったんですか?それは失礼な事をしました…では」

そう言って夢魘は寝ている霊禍にレーザーを放った
近くに居た襲牙が霊禍を庇う 襲牙が爆ぜると同時に霊禍は目を覚ました

「テメェ…」

グウィンが夢魘を睨む 夢魘は微笑んだままだ

「え…何?何があったの?」

霊禍は状況がわからずキョロキョロしている

『主…敵だ…まさかこの世界に乗り込んでくる者が居るとは…!』

「なっ!?て、敵!?」

「どうも…幻祷 夢魘です」

「え…?あ…初めまして 博麗 霊禍です」

思わずこちらも自己紹介する

「………」

夢魘は黙ってこちらの様子を伺う

『呑気に自己紹介してる場合か主よ』

「だ…だって……私はもう誰も殺したく…」

瞬間 自分の中にあった何かがフッと消えた

「?」

周りを見てみると魔物達も呆然としている グウィン達も同様だ
何故かは解らないが先程まであった危機感は無くなっていた

「…?何だったっけ?……私何をするつもりだったんだろ?」

唐突に何かを忘れてしまった
ふと気づくと誰かの手が目の前にある

「………?」
バシュッ
手から閃光が放たれると同時に意識は途絶えた









「はっ!?」

目が覚める

「確か…私は…」

目覚める前までの出来事を思い出そうと記憶を辿る
霊夢に殺されて…牢姫から世界の渡り方を教えてもらって…
森に着いた…そこから私の世界に避難して…それから……?

「それから…?どうなったんだっけ?」

思い出せない 何故自分が死んだのかサッパリだった

「…何時どこで失敗したんだろう…」

あの世界では誰も殺した記憶が無い 怨まれる事は無いはず…
もしかして調査の際に魔物達が…?ありえるな…今度から出来るだけ殺しはしないよう注意しよう
それだけじゃない…悪いイメージを持たれない様注意せねば…
魔物達を出すのは非常時だけにした方が良いかな…?

「それより此処は…何処かしら?」

見た感じ工場だが…廃れていてボロボロだ

「とりあえず人を探さなきゃ…」

廃墟の探索を始めた





「………アレは…いや…まさか…そんな事が…」

しばらく探索しているとドロドロの何かを見つけた
鉄屑を溶かして食べている様子が見える

(アレが居るって事は…此処はあの世界…じゃあやっぱり…夢じゃなかったって事?)

ドロドロの様子を見つつじりじりとその場から離れる
来た道を引き返し別ルートで出口を探した


「あああぁぁっ!!!」


ふと声が聞こえる 女の叫び声だ
私は叫び声が聞こえたすぐそこのフロアへ急行する


「ああぁぁああぁあっっっ!!!がっ…ぁあぁ!!」


そこに居たのは例のドロドロと溶かされていく"私"だった
溶かされている私はもう意識が無い様で今此処に来た私には気づいていない

「あ…うぁぁ…」

私は一目散にその場から逃げ出した







「はぁっ……はぁっ…」

あれからどれくらい走り回ったんだろう…
とにかく疲れてへたり込んでしまう

「ここは…食堂かしら…?」

今居る場所は広いフロアで幾つもの椅子が長い机を囲む様に綺麗に並んでいる

「はぁ……自分の死に様を目撃するなんて…時間軸が歪んでるのかしら?」

「その通りだ…」

「っ!?だ、誰!?」

ふと気づくと目の前にでかい亀が居た 喋る亀である 初めて見た

「私の名はゆ………『玄爺』と呼べ 見ての通りただの亀だ」

ただの亀は普通人と会話できません
どう見ても"変な"亀です 本当にありがとうございました

「え…あぁ…わかった 私は霊禍と言うわ」
「それで…早速だけど…時間軸が歪んでるというのは…本当?」

「ふ…とりあえずまずは話し場所を変えよう…此処は危険だからな」
「お主の力で私ごと安全な世界へ転移してくれ…ただしお主の世界以外の場所で頼む」

「…?貴方…私を知ってるの?」

「良いから早く頼む」

「わ…わかったわ…」

私達は牢姫と出会った例の博麗神社へ転移した







「では…そうだな…何から話そうか…」

神社に到着 牢姫は居ないみたいだ
玄爺が私を見ながら呟く

「…まずはあの世界の時間軸が歪んでるという件から」

もうあんな世界には行きたく無いんだけどね…気になるから聞いておく

「そうだな…あの世界に関わらずあらゆる世界の時間軸は歪んでると言って良い」

「…どういう事?」

「そのままの意味だ…だが、お主は存在自体が普通とは違う…」
「だから自身の死を見るという奇怪な現象が起きたんだろうな」
「だが何度も死を体験したお主にとっては今更なものだ 衝撃的ではあっただろうが」

「………貴方…本当に何者?」

「残念ながらそれに答える事は出来ない…理由もある」
「まぁ話せる範囲で事を話そう 私はお主に会いに来たのだ ある方に頼まれてな」
「引き続き時間軸についての話だが大抵は未来から過去への干渉しかできない」
「だが干渉すると矛盾が生じる…お主がお主自身の死を見届けた様にな」
「未来からの干渉があったからあの世界であれほどハッキリした歪みを認識できたのだ」
「大きな矛盾程強い干渉があったという事だ…例えば…偉人が事を成す前に死ぬとそうなる」

玄爺が矢継ぎ早に話す 私は何とかそれを頭に入れてるが…あまり理解できてない
未来からの干渉で歪むというのは解ったがそれよりも玄爺の正体が気になるのだ
恐らく…この亀も未来から来た存在だと思うのだが…

「話を続けるぞ?では干渉して歪みが起きたその世界の未来はどうなるか?これが本題だ」
「よくこういう話を聞かないか?タイムスリップして過去の過ちを直すというものを」

確かにそういう話はよく聞く
過去に行って未来の破滅を防ぐ云々という物語は沢山あるのだ
前までは単なるお伽話だと思って居たが牢姫の話によればあらゆる世界は実在するらしいし
今ではどんなふざけた話でもそれは実在する世界だと認識している

「そういう話を聞いて必ず『未来は変えられない そういう運命だから』と言う者が居る」
「だが実際には変わっているのだ…何故ならば先程説明した歪みがその原因となる」
「干渉があれば歪みが生じる…その歪みで世界が増えるのだ…お主ならこの意味が解るか?」

「………?」

世界が増える…つまり…平行世界が1つ…いや幾つかに増えるという事だろう
その増えた世界はそれぞれ違う結末になる…だから未来が変わるという事か?

「世界を増やして何になる?と言いたいだろう」
「世界…いや『過程』と言った方が解りやすいだろう…過程が変われば結果も自ずと変わるものだ」
「その僅かな変化の繰り返しで未来は大きく変化する…いずれ求めた未来になるかもしれないという訳だ」
「世界を増やして安全な世界に避難する…と言えば解るか?」

回りくどい言い方をする亀だ…始めからそう言え

「…じゃあ何で貴方は私に会いに?多分貴方…未来から来たんでしょ?」

「…私が未来から来たか云々は黙秘しよう」
「私はお主を導きに来たのだ ある方によれば迷ってるとの事だからな」
「お主は力の使い方がまだまだ未熟だ 操作できてると錯覚しているに過ぎない」
「お主の中に渦巻く禍根があらゆる"終わり"を求める…だから危険な世界にばかり繋がる事になる」
「あのような世界にばかり行けば何時まで経っても民衆に認められんぞ?」

やはり玄爺は私の事に詳しいようだ 十中八九未来から来ているだろう

「じゃあ…どうすれば良いの?」

「何…簡単な事だ 力の扱いが上手くなれば良い」
「お主の力は元々あった強大な霊力に無限に近しい負の感情が合わさったものだ」
「言わば…光と闇…正と負だな 今お主から邪気が溢れてるのは負の方が圧倒的に強いからだ」
「正の方が上回れば邪気も制御できるだろうし安全な世界にも次々渡れるようになるはずだ」
「お主の霊力は弱っている…まずはそこからだな…」

「ど、どうすればいいの!?」

この話が本当なら忌々しい邪気の問題を一気に解消できる
私の目的を達するのに必要な事だ 玄爺の話を信じたい

「…お主の場合精神力を鍛え…そして安定させる事だな それで自然と霊力は強くなる」
「安心して落ち着ける場所で過ごせば…何とかなるかもしれぬ」

「しれないって…貴方にも解らないの?」

「お主次第だからな…それに…言うのは簡単だが実行は難しいのは解るだろう?」
「お主に安心できる場所は無い筈だ…」
「此処の神社はそうかもしれんがお主一人しか居ないのではな…」
「安全と安心は違う…此処は確かに安全だが孤独はお主の精神…心を潰すだけだ」
「此処の神社にはあまり戻らぬ方が良いかもしれんな」

「…わかった…でも此処は数少ない休息できる場所よ…」
「それに牢姫に会えるかもしれないしね 此処も…私の大事な居場所だと思ってる」

「………」

「さて玄爺…貴方は私を導きに来たと言ったわ…じゃあ何処の世界に行けば良い?」
「それも…貴方の"仕事"に入ってるんでしょ?」
「あぁ…それと私の事を『お主』って呼ぶのは止めてくれないかしら?普通に名前でお願い」

「ふ…わかった…それと仕事では無いな…」
「では繋ぐとしよう…私もこう見えて世界を渡る術は持っている」
「その先で霊禍はまず一般人と共に生活する事を目指して動いて欲しい」
「それがこの先皆に認められる第一歩となるだろうから…」

玄爺がそう言うと光の扉らしきものが現れる
あれが玄爺の世界を渡る門だろう 私の次元の壁と同じような…

(というか世界を渡れるなんて亀の癖に凄いわね…)

「私は訳あって同行する事はできない…すまないな…霊禍」

玄爺はどうやら一緒に居る事はできないようだ
何だか牢姫に送られる時みたいだな

「…色々隠してるようだけど…何時か話して貰うわよ?」

「それは無理だ 早く行け 私は他にも行かなければならない場所がある 時間が惜しい」

「………もう…」

そんなそっけない返事を聞いてガッカリする
渋々私は光の扉を潜り別世界へ渡った


「無事を祈るぞ……我が弟子よ…」


霊禍を見送り玄爺は神社から消えた





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あとがき

第二十二話終了 どうでしたか?

この話も難産でした 重要人物が二人も一気に出てきましたからね
今後は話がややこしくなったりするかもしれません
矛盾が生じるかもしれんけど出来るだけそうならないように努力します
というか世界や時間を隔ててキャラを動かすのがもうホントきつくてきつくて…w
それぞれ各々の理由や性格…裏設定や展開等が…ねぇ?w
まぁ頑張りたいと思う 段々禍たん苛めにくくなってきたなぁ…また泣かしたいぜ

では重要人物の紹介でもしましょうか

名前:幻祷 夢魘(Gentou Muen)
性別:女
種族:人間
格闘スタイル:魔術
身長:160cm
体重:45kg
3サイズ:B85/W60/H85
好きなもの:強い意志、未知なる存在、希望
趣味:観察
大切なもの:存在意義,自己認識
嫌いなもの:自分自身、終わってしまったモノ
二つ名:価値無きモノ(自称)
能力:忘却を司る程度の能力,枯渇を司る程度の能力,現と夢を往来できる程度の能力


性格
傍観者 力は貸すが根本的なモノは当人にやらせる主義
性格は付き合う人物に対してコロコロ変わるが基本的に善悪の判断で態度を変える
善悪の定義は当然夢魘の中の定義で左右される
また頼まれないor挑まれない限り決して戦闘は行わない


実力
ちょーやばい
最強の魔術師という設定があるので能力無しの純粋な魔法だけでも他を圧倒できます
あらゆる魔法を行使できます もはや何でもアリです
ただし特殊能力ではない一般的なモノなので特殊能力が関わったモノに対しては効力がやや落ちる程度
例えば一般魔法で時を止めた物質に対しては100%の効力で彼女の魔法が発揮されますが
咲夜さんの能力で時を止めた物質に対しては特殊能力が関与してるので100%未満の効力となります
わかりにくいかも?まぁアレです…強すぎるモノには効果が薄いみたいな認識で良いです
特殊能力というものは『普通』ではなく『特殊』なのだからランクが上みたいな扱いなのです


特殊能力
なんと能力が3つもあるチート野郎です
魔術だけでも手が付けられない実力なのに止めて欲しいですねw

1.忘却を司る程度の能力
ありとあらゆるモノから忘れ去られ…また、忘れさせる事ができます
この事により彼女を憶えている者は皆無に等しいです
どこに居ても何をしても彼女の行いは忘れられ
彼女の行いによって起きた結果はそうなっていて当然というような結果になります
例えばある機械を彼女が造ってある場所に置いたとします
するとその機械はその場所に元々あったという認識になります
彼女が造った、彼女がそこに置いたというような事実は
あらゆる全てから忘れられそうなるのです(世界や現実からでさえも忘れ去られる)

彼女が忘れさせる事は話の最中にありましたね 霊禍達が突然彼女を認識しなくなった時です
ああやって警戒意識云々を忘れさせる事で夢魘は簡単に敵を仕留める事ができます 危険ですね

2.枯渇を司る程度の能力
ここで言う枯渇とは『尽きてなくなる事』の事を指します
基本的に自身に使ってます この能力のお陰で体力や魔力等あらゆる力は一切尽きる事がありません
攻撃で使う場合対象を即座に尽きさせる事ができます
何でもかんでも0にできるというわけですね これは酷い 勿論存在を0にする事もできます
減るかどうかなので増やすという事はできません(増加は無理だが減少しない(=尽きない)という事はできる)

3.現と夢を往来できる程度の能力
説明しにくい能力…何て言えば良いんだろ…
彼女を含めあらゆる全てを夢か現実かに変化する事ができます
例えば自身がダメージを受けたという現実を夢に追いやってしまえば
ダメージを受けたという現実は消えその結果無傷となります
ありとあらゆる不利な現象を無かった事にできるわけですね 無敵に等しい
だからこちらの攻撃は全て命中,成功させる事が出来るし(夢→現実変化)
敵の攻撃は全て回避,失敗させる事が出来ます(現実→夢変化)
ウサギ仮面同様何らかの理由で封じられない限り何をやってもこの能力の前では無意味となります
強すぎて意味不明な能力w 多分使われない


能力の制限と特例
チートだらけですが勿論制限があります というか制限無いとつまらないでしょ?w

1.忘却と記憶が対立した場合記憶の方が優先される
例えば一度見たものを忘れない能力を持つ阿求さんが彼女と同等の強さを持っていた場合
夢魘の忘却能力で阿求の記憶を消す事はできません
記憶の方が優先されるのは夢魘自身が自己認識で記憶>忘却という図式を確立させている為です
逆ならば夢魘自身が自己認識できなくなってしまい存在でも非存在でも無くなります
(あらゆる全ての意味において"無い"扱いになる)

1.忘れさせたモノを思い出す,忘れていたモノが思い出す といった現象は発生する
彼女の能力でも永久に忘れたままになるという事はありません
しかも思い出したモノは忘却に対して少し耐性が付きます

1.自身の能力及びそれに属さない何かは完全に枯渇できない
枯渇を司る能力はあらゆるものを0にできますが自身に対しては例外が発生します
例えば他者の特殊能力は0にして消す事ができますが自身の特殊能力は0にできません
よって枯渇を司る能力で枯渇を司る能力を尽きさせる事はできないという事です
極限まで0に近くすることはできますし彼女はそれをやった事があります
(枯渇の能力で一度減った何かを戻す事は出来ないが第三能力:現と夢の往来で元に戻せる)

1.元から無いモノは枯渇できない
無いモノを消すという行為はできません

1.完全確立した物事は枯渇及び夢にできない
どうあっても変更できないモノは彼女の能力でも干渉できなくなってます
例えばこの能力自体の存在や生命,存在等の定義、自分の意識等は完全確立したモノとしています
完全確立したモノは非常に少ないのであって無いような制限です


………あれ?制限殆ど無くね?勝てなくね?
ちなみに今までの登場人物で夢魘と互角なのはNullだけです
(先に能力で干渉した方が勝つ 最強勝負において先攻が勝つのはどの世界でも一緒ですね…畜生)


名前:玄爺 (Genjii)
性別:雄
種族:亀
能力:無し
備考:亀です

玄爺「なんだこの説明文は まるでおまけじゃないか」
熄癈人「夢魘さんがやばすぎるので…」

それじゃ何時まで続くか…完結できるかどうかは知りませんが 次話あとがきで会いましょう


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